仕事で好かれる人と嫌われる人の違いとは?周りを味方につける働き方

同じように仕事に打ち込んでいるのに、なぜか評価や周りからの好感度が全く違う仕事人間がいませんか?

長時間労働も厭わず、成果を出すことに情熱を燃やす「仕事人間」。その存在は、組織にとって貴重な戦力である一方、関わり方によっては周囲との間に溝を生んでしまうことも少なくありません。

「あの人は仕事熱心で尊敬できる」
「あの人も仕事はできるけど、正直ちょっと苦手…」

なぜ、同じ仕事人間でも、周囲から好かれ、尊敬される人と、煙たがられ、嫌われてしまう人がいるのでしょうか?

この記事では、読者の皆さんが日頃感じているかもしれない疑問やモヤモヤを解消すべく、「好かれる仕事人間」と「嫌われる仕事人間」の決定的な違いを徹底的に分析します。

さらに、ご自身が仕事人間かも?と感じる方や、周りの仕事人間との関係に悩んでいる方に向けて、より良い関係を築き、チーム全体の生産性を高めるための具体的なヒントもご紹介します。

目次

仕事人間とは

本題に入る前に、仕事人間の定義を改めて確認しておきましょう。一般的に仕事人間とは、プライベートよりも仕事を優先し、仕事に多くの時間と情熱を注ぐ人のことを指します。

特徴的な行動として、長時間労働を厭わず休日出勤や残業が多く、プライベートな話題よりも仕事の話を好む。このような特徴を持つ仕事人間は、その熱意や成果によって組織に貢献する一方で、働き方によっては周囲との間に摩擦を生じさせる可能性も秘めています。

重要なのは、仕事への熱意そのものではなく、どのように仕事に取り組んでいるか、周囲とどう関わっているかなのです。

嫌われる仕事人間の残念な特徴5選

まずは、周囲からちょっと関わりにくい、正直、苦手だと思われがちな嫌われる仕事人間の特徴を見ていきましょう。もし、ご自身や周りの人に当てはまる点があれば、少し立ち止まって考えてみるきっかけになるかもしれません。

自分の価値観を押し付ける

嫌われる仕事人間の最も顕著な特徴の一つが、自分の働き方や価値観を絶対的なものと考え、それを周囲にも強要しようとする点です。そういった発言や態度は、多様な働き方や価値観を持つ同僚との間に深刻な溝を生みます。

「あれ?もう帰るの?」
「旅行に行くの?いいな、まあ、あとは全部こっちでやるからゆっくり羽伸ばして~」
「そのやり方だと効率悪くない?」

こちらの意見も聞かず、圧と罪悪感を持たせようとするような言葉で私たちを苦しめてきます。

一方的な情報伝達によるコミュニケーション不足

自分の仕事に没頭するあまり、周囲とのコミュニケーションを怠るのも嫌われる仕事人間の特徴です。必要な情報共有を怠ったり、相談なく勝手に物事を進めたり、一方的に指示や要求だけを伝えたりする態度は、チームワークを著しく阻害します。報連相が自分都合になっているケースが多く見られます。

よくあることで私が絶望したことは、重要な情報を自分だけで抱え込み、関係者に共有しないということです。こうすることにより、いつまで経っても新参者が同じようなところに引っかかり、毎度無駄な時間を要することになるのです。

同僚からの相談や質問に対して、忙しそうな態度をとったり、メールやチャットの返信が極端に遅い、または無視するといった明らかに嫌われる行動をとってきたりします。

周囲への配慮・感謝の欠如

仕事ができる自分に意識が向きすぎるあまり、周りの人々への配慮や感謝の気持ちを忘れがちです。自分の成果を過度にアピールする一方で、サポートしてくれた同僚への感謝の言葉がなかったり、困っている人がいても見て見ぬふりをしたりする態度は、人間関係を悪化させる大きな要因となります。

一番嫌われる行動として、チームで達成した成果を、あたかも自分一人の手柄のように話すが挙げられます。コピー機の紙補充や簡単な清掃など、誰かがやるべき雑務を全くしない人は横柄な態度をとりがちです。

ネガティブ思考・批判的な言動

常に不機嫌だったり、他人の仕事ぶりや会社の体制に対して批判的な発言ばかり繰り返したりするのも、嫌われる仕事人間に見られる傾向です。このようなネガティブなオーラは、職場の雰囲気を悪くし、周りの人々のモチベーションを低下させます。建設的な批判ではなく、単なる不満や愚痴が多いのが特徴です。

ワークライフバランスへの無理解

自分自身が仕事中心の生活を送っているため、他人のプライベートな時間や家庭の事情に対する理解や配慮が欠けている場合があります。「仕事のためならプライベートを犠牲にするのは当然」という考えを無意識に持っており、それが言動に現れてしまうのです。

今となってはコンプライアンス違反と言われるため少ないかもしれませんが、業務時間外や休日に、平気で仕事の連絡をしてくるのはもはや人として問題があります。飲み会などの社内イベントへの参加を強要するなどはもってのほかです。

好かれる仕事人間の魅力的な特徴5選

一方で、同じように仕事熱心でありながら、周囲から一緒に働きたい、尊敬できると思われる「好かれる仕事人間」には、どのような特徴があるのでしょうか? 彼らは、単に仕事ができるだけでなく、人間的な魅力も兼ね備えています。

周囲への配慮と敬意がある

好かれる仕事人間は、自分の価値観を大切にしつつも、他者の働き方や価値観、プライベートな事情を尊重します。相手の立場や状況を想像し、思いやりのあるコミュニケーションを心がけています。多様なバックグラウンドを持つメンバーそれぞれの「普通」を認め、受け入れる姿勢が、信頼関係の基盤となります。

コミュニケーションが丁寧

彼らは、チームで成果を出すことの重要性を理解しており、積極的な情報共有や円滑なコミュニケーションを重視します。「報連相」が的確かつタイムリーで、一方的な伝達ではなく、双方向の対話を心がけています。相談しやすい雰囲気を作り、チーム全体の連携をスムーズにします。

感謝の気持ちを伝え、謙虚な姿勢を持つ

自分の成果は、周りの協力があってこそ成り立っていることを理解しており、常に感謝の気持ちを忘れません。「ありがとう」「助かります」といった言葉を自然に口にし、謙虚な姿勢で周りの人と接します。手柄を独り占めするようなことはなく、チームメンバーの貢献を正当に評価し、称賛することができます。

手伝ってくれたおかげで早く仕事が片付いたよ、ありがとう!

ポジティブで建設的な姿勢

困難な状況や課題に直面したときも、不満や批判に終始するのではなく、常に前向きで建設的な解決策を見出そうとします。そのポジティブな姿勢は、周りのメンバーにも伝播し、チーム全体の士気を高めます。失敗から学び、次に活かそうとする成長意欲も持っています

周囲の成長をサポートする

自分の仕事だけでなく、チーム全体の成長にも目を向けています。後輩や同僚に対して、自分の知識や経験を惜しみなく共有し、彼らの成長をサポートする姿勢があります。単に教えるだけでなく、相手の能力を引き出し、自律的な成長を促すような関わり方ができます。

まとめ

「嫌われる仕事人間」と「好かれる仕事人間」両者の特徴の決定的な違いは、その仕事へのエネルギーのベクトル(方向性)にあると言えるでしょう。

  • 嫌われる仕事人間
    エネルギーのベクトルが「自分」に向いている。
    • 自分の成果、自分の評価、自分のやり方、自分の都合。これらが最優先。
    • 周りの人は、自分の目標達成のための駒や障害と捉えがち。
  • 好かれる仕事人間
    エネルギーのベクトルが自分だけでなく周りやチーム全体にも向いている。
    • 自分の成長や成果と同じくらい、チームの成功や周りのメンバーへの貢献を重視する。
    • 周りの人を、共に目標を達成するための仲間として尊重し、協力し合う。

つまり、好かれる仕事人間は、高いプロ意識と、他者への配慮や共感力をバランス良く兼ね備えているのです。仕事への情熱が、独りよがりにならず、周りを巻き込み、チーム全体をポジティブな方向へ導く力となっているのです。

もし、あなたが自分は仕事人間かもしれない、周りからどう思われているか気になると感じているなら、以下の点を意識してみてはいかがでしょうか。少しの心がけで、周りとの関係性は大きく変わる可能性があります。

  1. 「ありがとう」を言葉にする
    小さなことでも、協力してもらったり、助けてもらったりしたら、必ず感謝の言葉を伝えましょう。
  2. 相手の状況を想像する
    発言や行動の前に、「相手はどう思うだろうか」「今、忙しくないだろうか」と一呼吸置いて考えてみましょう。
  3. 積極的に情報共有する
    自分だけで情報を抱え込まず、関係者には早めに、分かりやすく共有することを心がけましょう。
  4. 聞き役に回る時間を作る
    自分の話ばかりでなく、相手の話を注意深く聞き、共感する姿勢を示しましょう。
  5. 多様な働き方を尊重する
    自分と違う働き方や価値観を否定せず、理解しようと努めましょう。
  6. たまには仕事以外の話もしてみる
    雑談などを通して、相手の人間的な側面を知ることも、良好な関係構築につながります。ただし、人によってはプライベートな話題を嫌う人もいるので注意が必要です。
  7. フィードバックを求める
    周囲に自分の言動について、率直な意見を聞いてみるのも有効です。ただし、相手を選び、丁寧にお願いしましょう。

仕事人間であること自体は、決して悪いことではありません。高い目標を持ち、仕事に情熱を注ぐ姿勢は、本来、賞賛されるべきものです。

しかし、その情熱が自分本位なものになり、周囲への配慮を欠いてしまうと、せっかくの能力や努力が正当に評価されず、人間関係の軋轢を生んでしまいます。

好かれる仕事人間と嫌われる仕事人間の差は、紙一重のようでいて、その根底にある「他者への意識」に大きな違いがあります

仕事への熱意を持ち続けるとともに、周りの人々への感謝と敬意を忘れず、円滑なコミュニケーションを心がけること。そうすれば、あなたの仕事への情熱は、独りよがりなものではなく、チーム全体を明るく照らし、より大きな成果へと導く力となるはずです。

この記事が、あなた自身の働き方を見つめ直し、より良い職場環境を築くための一助となれば幸いです。

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